謹啓 門信徒のみなさま方には、ご健勝にてお過ごしのこととお慶び申し上げます。
また当性原寺護持運営のため、常々ひとかたならぬお力添えを頂き有り難く厚く御礼を申し上げます。
さて、当寺の本堂は、先達の並々ならぬ尽力によって大正十三年に創建されました。以来八十五年余の星霜を経て今日に至っております。南国特有の厳しい気象条件下、これまで雨漏り・外壁等々の補修を繰り返してきましたが、特に屋根(瓦・平木)の根本的な傷み、そして建物自体の耐震性が著しく低いという診断結果が出ました。これについて、今後の方針を総代会(婦人会・壮年会役員含)そして世話人会において正式に話し合いました。そこで、本堂の建て替えは、予算的また今日の社会情勢から考えてまず無理であるという前提に立ち、現在の本堂を考えると、
・このまま補修(根本的な)をせずにいれば、ますます建物の劣化が進み、そ れにともなう無駄な維持・補修費がふくらむ
・お寺(本堂)で法要等をされる門信徒の方々が年々多くなる中で、現建物の 安全性・利便性を少しでも確保していきたい
・浄土真宗の宗祖親鸞聖人七百五十回大遠忌(平成二十四年)前後にかかるこ の期間、多数のお寺でも立て替えや補修を行っている
等々の理由により、主に屋根を中心とした補修をこの機に行っていこうという方向で一致しました。
これまで、なるべく皆さまにご負担をかけないように駐車場拡張・本堂内陣等の補修・その他、行ってきました。しかし今回は、ご本山(京都西本願寺)また、鹿児島教区に「親鸞聖人七百五十回大遠忌にかかる懇志(負担金)」を相当額、お寺から納めなければならないということもあります。
以上の事を考慮し、「本堂修復委員会」における約半年の検討を経て修復事業を行う事を決定いたしました。
そこで、事業計画をお示しし、ご協力をお願い申し上げる次第です。皆さまにおかれましては何かと出費ご多端の折とは存じますが、事業完遂に向け、重ねてご理解ご協力をお願い申し上げます。 |